何度もその名を/依
やがて雨が降るというとき
そんなとき
一度終れたらいいな、と思う。
魚になりたがっていたからといって
皆が皆、
魚になれるわけじゃない
でも、それでも充分
幸せそうだったよね
―特に晴れていた日、とか。
誰がなんて思っていたのかは
結局のところ誰にでも解る
同じようで同じじゃない
けど
この世に完全に違うものなんて
ほんとは何もない
それを構成する元素は
おそらくあれを創る要素
だから何も、悲しまなくていいんだよ。
喜びも少ない事実だ。
昔投げかけた意味の無い名前は
アイザックが正しければ
後
[次のページ]
戻る 編 削 Point(8)