ナチスラダムス/
山崎 風雅
時折 許されない時の 鳥
さえずり鳴く 時の 鳥
その声は
電子音が響く都会が拓かれたより遥か以前より
遥か先までの時の扉を開き続けていると言うのに
時計の針に
追いかけまわされ
行きついた場所に咲いていた うたは
誰にも伝わらないフレーズたちが
浮かんでいただけ
誰にも解からない言葉のリズムが
漂っていただけ
ただ
それだけ
たった
それだけ
それだけ
僕も
浮かべていただけ
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