懲りない麺々/BOOKEND
 
さや油の多さ、味の濃さもリクエスト出来ると聞いたとたんに、
出来ることは全てやりたいようで事細かにリクエストをしていた。ついでにビールと餃子も注文していてさ、豪勢でいいなあなんて。
程なくしてお待ちかねのラーメンが届くや否や、男のほうがソレわざとなんじゃねえのか?ってくらい物凄い音を立てて麺をすすっていた。
ズッパパパパパッ!ズズッズッパパパパパッ!!

まあそんなこんなで色んな人がいるなあと思いつつボクも自分のラーメンをいただきまして。
そしていつも通り美味しく完食し、店を出ようとそのカップルの後ろを通り過ぎようとしたらさ、
二人揃って大盛りの麺の多さにうなだれていてさ、無言で完全に目が虚ろになっていて笑えた。
麺を流し込む為に水飲んでんだけどさ、ビール頼んでんだからビール飲めばいいのになあ。
そんな二人にボクは心の中でポルコ・ロッソVOICEを使い、残すんじゃねえゾ、坊や。とつぶやいてから店を後にしたのです。

たくさん食べて大きくなんなさい。
色んな意味で。
もうスグ暑くなっちまうゾ。

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