ごくありきたりな詩/ひとなつ
ボーっとしてたらホフク前進で歩いてきたよ
絶望が
歩いていたら地雷のように出てきたよ
絶望が
ヤギのミルクの缶の底から出てきたよ
絶望が
僕はこうやっていつも
同じものばかりを食べさせられるんだ
「僕はそろそろ、他のものが食べたいんだ」
そうだなぁ
乾パンなんてどうだろう
普段食べないし
「なるほど、でも…
そうしたら今度は災害を待たなきゃいけないね。
これじゃあタダの皮肉だよ。また手持ち無沙汰だ…」
そんなことはないさ
食べていいんだ
何もなくたって
食べていい
そうだ、核シェルターに行こう。
乾パンを食べよう
今日の絶望は君にとって災害だったじゃないか
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