隠して、生きた生活/酸素の枷
ズレていた
真夜中の寒い雨の後
外に出たら空間には靄がかかり
街灯が月がぼやけていた
デフォーカス
誰かがピントを合わさないといけないかもしれないけど、
神秘漂う演出効果で 靄の中の靄
僕の中の靄を紛らわせてくれる
コンビニまでの道のりで考えようとしてた事なんて
あえ?何らっけ?だ
鮮明に見えない方がいいのかもしれない
薄い膜でオブラートに包んでしまう
例えそれがなんであろうと
現実はひょう赦無い、だ
綺麗だと思えればそれでいい
苦痛だと思えなければそれでいい
そうやってひた隠しにしても
時間が経って死ぬだけで済む
ふまく生きたもん勝ひ、だ
でもこの靄だけは振り払わなければ
隠しきれない
時間が経つまでに死んでしまう事は
無いかもしれないけど……決めた
歯医者に行こう
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