桜、謳歌/相羽 柚希
 
私を染める桜ひとひら
瞳を閉じた奥に在る
確かに抱く淡い想い

手をすり抜ける夢がひとひら
素直に語れないのは何故
確かに在ったはず…消えゆく未来

移り変わる季節に乗って
私はどこへ誘われ
街を染める桜吹雪は
瞬いたとき泥に消えゆく

掴んでも 逃げてゆく
指に触れた桜ひとひら

素直に語れない夢


散らさないように


確かに抱く、淡い想いを
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