結婚する詩友への祝辞 /
服部 剛
僕は今、多摩の乞田川沿いにある喫茶店で、
この手紙を書いています。時計の針はすでに
正午を廻り、歓びの時が近づいているのを感
じます。木目の壁に掛けられた額縁の中の水
彩画は広い草原で、若いふたりが摘んだばか
りの菜の花を束にして、互いに結んだ両手の
内にみつめあっています。
願わくば、いつまでもふたりの間に、野の花
の如き(詩ノ心)があらんことを・・・
平成二十一年・四月二十六日(日)
結婚式の前に寄った喫茶店にて
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