母親/猫のひたい撫でるたま子
 

わたしはどこにでもゆける

わたしはいつだってゆける

あなたの手のひらが、わたしとつながらなかったとしても

それがわたしの大地を肥やす水になり、炎になるだろう

あなたは嘘をつく、ひとを愛してゆくために

私はつけない、ひとを底まで愛しきれないから

真実はずっと、ずっと、奥のほう

鏡の中の触れない私

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