俺は殺した奴の顔は忘れない/猫のひたい撫でるたま子
。忘れない、とはなんと豊かなことなのでしょう。なんと人を思うことでしょう。そう思う
私は好ましいものほど忘れてしまう。よく見つめたいがゆえ、目をそらしたくなるくらい美しいゆえ。記憶を鮮明にしたい欲にかられてしまう。自分の目で見るよりもカメラに収めておかないと、やってかれないくらい記憶に捕らわれる。
今夜は新宿で大好きなバンド、アイ・ドント・ノウの運命のライブ
私の一部を切り去り、それに痛みを感じ、またそれによって余分が消えたことで私に愛のようなものを知らしめてくれたバンド。
何よりも言葉に捕らわれる音楽
私は会場でムービー撮影
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