「赤い城 黒い砂」/猫のひたい撫でるたま子
 
素直、素直と言われて育ってきた


そう言われてきたからそう信じてきたけど、近年はどちらかというと閉じていたので少しひねくれた言葉遣いになってきていることに気がついた


何か伝えるのが怖いひとにほど言葉は萎縮し、ばーっと心を開ける人が現れると100%で対応してしまうし、自分の個性が素直なんだか何だかよくわかんなくなってきた


「赤い城 黒い砂」という舞台を見に行って、久しぶりに涙した

お札を拾った少年が警察に届けると誉められた、そうすることが当たり前だと思っていたからそうしただけなのに、それをポケットにしまって自分のものにした同級生は非難された

そんなイ
[次のページ]
戻る   Point(1)