妄想心中/
ナ ヲ ト
意味の無い
存在証明を繰り返した心は
誰も気づいてくれないという
被害妄想に犯されて
音をたてて、崩れました。
だからね、
僕の存在を唯一知る君と
この世の何よりも
密着することが出来たなら
履き潰したスニーカーを
ビルの屋上に仲良く並べて
僕達なら飛べるという勘違いを糧に
さよならを告げたいの。
意味の無い
存在証明を繰り返した心が
君も気づいてくれないという
真実に犯されて
僕一人を、投げ出しました。
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