散り花見/山崎 風雅
 
 時期遅れの花見
 
 とっくに散った花びらのかわりに
 輝く緑
 若き季節の息吹


 青空には
 果てを知らない鳥たちが舞い 謳う

 みなの真似する花見よりも

 散った桜を肴にのむ酒もえじゃないか 君よ 

 えじゃないか

 
 
 そんな思い出くれたみんなに

 気の利いた感謝の言葉が酔った頭に浮かばない

 浮かばない

 あの笑顔たちしか

 浮かばない



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