貸金庫/
ふくだわらまんじゅうろう
しまう無を
私の勇気でどこまで紡ぎ出せると言うのか!
…しかし私は詩人なのだ
そして人間誰しも詩人なのだ
神の言葉と私たちの愛の間にどれほど艶めかしい粘膜の祭典があったというのか?
それでも貴方はその金庫の中には「何もない」と言い張るのか?
そんなこと誰にわかるか?
私たちは子供たちの幸福まで喰い散らかして
こんなにもたくさんの塔を築いてしまったというのに…
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