国語における雑感/北村 守通
 
という観点で話が進められる。つまり、実際の文章の中で文法構造について考え照らし合わせてみる、といった展開になる。古文の学習においてもこうした展開は基本であった。しかし、所謂『国語(現代文)』においては文法の学習と、問題文読解の演習は基本的に別個に存在してしまっていることが非常に多い。問題文(例となる長文)の中に、やはりこうした文法的な視野からの問いかけを作ってみても面白いのに、とふと考えたりもしてしまう。そう考えると、『国語』の中で細分化してジャンル分けする、という方法よりも、テキストの中で浮いた存在になってしまっている文法事項を、実際の文章の中でどの様に展開されているのかを確認する、といった作業
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