文法について/パンの愛人
 
php%3Fstart%3D0%26hid%3D819)のなかで、「規範文法」について、「その日本語で暮らしている日本人たちに向けて発せられる批判の根拠にはなりえないんだがなあ」としている。

 孤蓬氏があるところで、「私のコメントは、日本語の現状―――時の宰相が『踏襲』を『ふしゅう』と読むような日本語の現状に対する、非カながらのプロテストである」と述べているが、渡邊氏の論を素直に読めば、渡邊氏はこういった日本語の現状は肯定することはできても非難することはできない。
 日本人はそこで生活している日本の文化から肯定されることはあっても、批判されることはないという渡邊氏の論は、見方によっては倒錯
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