文法について/パンの愛人
 
1&filter=usr&from=listdoc.php%3Fstart%3D0%26hid%3D6865)では、日本語という個別性を捨象して、文法一般を考察することを試みている。これによれば、文法が変化するのは「1.1」で説明されているように、「その文の統語上の構造がこれまでの経験則に完全には適合しないにも関わらず直観的に把握されうる」からということになる。
 私は「個人的かつ不完全な覚書」を個人的で不完全だといって非難するつもりはないが、それでもこれは少し不完全であるように思う。むろん、この文章は体系化された記述法をとっているので、ある意味では自足していて、そこが「個人的」である所以なのだ
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