短歌の音楽性と政治性 山田氏に応えて/非在の虹
 
改作の区別が付かないし、
大体最初に出した子規居士が堂々と三句目字あまりやらかしてるじゃないかよ」
山田氏はこう言う。
まったくそうなのであろう。山田氏の間違いは、山田氏が「元の歌と改作の区別が付」こうが付くまいが、僕への文学的批判になりえない事である。
あたりまえだが、子規の歌と僕の歌は、内容も音楽もまったく違う。そもそも子規と比較することが不遜であろう。

文法に話を移そう。
僕が怪訝な気持ちすら抱くのは、

進水式すみシ   ドックに高波の波おしよせる暗き海より

このような過去形を「シ」で表す語法をなぜ使ってはいけないのか。ということだ。
あらかじめ言っておけば、先
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