私の目が赤い理由/光井 新
た私は、佐藤さんのお家の門を開けました。するとポチが勢い良く飛び出して来ました、その瞬間私は手に持っていた生肉を思い切り遠くへ投げました、案の定ポチは生肉を追い掛けて行きました。
そして私は佐藤さんのお家のお庭に入り、見事パンちゃんを救出したのです。後は生肉を食べ終えたポチが戻って来たら、佐藤さんのお家の門を閉めれば良いだけです。
しかし何時まで経ってもポチは戻って来ませんでした。もうすぐ朝に成ってしまいます。
心配に成った私は、近所を探す事にしました。しばらく歩いて川の所まで行くと、橋の下でポチを見つけました。
ホームレスのお爺さんを食べていました。
私はお家に帰り、全て忘れて寝てしまおうと思いました。しかし眠ろうとしても、眼に焼き付いたあの光景が鮮明に浮かび上がり、眠る事ができませんでした。
気が付くと私は、カッターナイフの刃先を目の前に持って来ていました。
}
嘘ぴょーん
戻る 編 削 Point(2)