分類される、箱詰めされる、そして僕等の元に届く。/岡部淳太郎
れたジャンルにのみ存在するのではなく、もっと大きな「詩」という区分の中で存在するはずなのだから。
人にとって、世界が分類されないままで眼の前に横たわっていると感じるのは恐ろしい。だが、混沌を混沌として直視することで、見えてくるものもあるのだ。また、混沌をあるがままに感じ取ることは、創作をする者にとって時に有益でありうる。なぜなら、既にあるものとしての分類を無批判に受け入れるのではなく、自らの力で混沌を整理し命名することが、創作者としての成長にもつながるからだ。
人よ、混沌の中に身を投げよ。そして、その中から自らの手で貴重なものを掴みとれ。外から押しつけられるのではなく、自らの意志で、自らの
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