行きつけの釣具屋さんで考える/北村 守通
 
ングしてもらい、その代金として埃を被っている商品を買ってきては、次こそは、と三日坊主の誓いをたてながらイメージトレーニングに励んでいる。とはいえ、財布の中から札が消えうせレシートがその代役を担っている現状では以降どうなるかわからないが。

 そうした釣具屋さんの中で、あんまり釣れないとぼやいていると、北村さんもうすぐパラダイスができますよ、と夢のようなお話が。なんでもお客さんたちに呼びかけて基金を募り、集まったそのお金で放流を行い魚を増やした釣り場を創ろうとしているのだそうだ。思わず口元が緩んでしまったボクはいつもより余計に買い物籠の中に使わないであろうモノ達をこれでもかと突っ込んでしまったの
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