散春歌/
和歌こゆみ
の滴りを
貴女はシャワーのようだとわらった
だから僕は
いまもこの浜辺にすわって
日ごとにそっと 貴女は遠くなるのに
躯だけが
憶えているなにもかも
つめたく凍り付いた その指先さえ
さびしさというものがあると
あなたでしか埋められないそれが
いつまでもここにあるって
気づかないでいて欲しいんだよ。
いまのまま 君のままで
あいしているなんていえない
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