鳥の論理と虫の論理など(2)/Giton
 
3 (承前)
 そこで、端的に言えば、現地取材をしている記者は、日本にいる翻訳者のように「一歩下が」って大所高所に立つことは困難だし、「一歩下が」った時点で、現地取材は不可能になる――すくなくとも、その記者がこれまでにしてきたような民間人に密着した取材はできなくなるのではないか、ということなのです。
 さらに言えば、《闘える革命家は、必ずしも、平和をもたらす為政者ではない。》という問題があるように思うのです。フランス大革命の原動力となり貴族革命を民衆革命にまで深化させたジャコバン党が、政権を握った時に現出したのは恐怖政治でした。(ハマスがそうだと決めるわけではありませんが)民間人の停戦後の反応
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