馬鹿でかいBGM/こめ
偶然はいつしか奇跡にかわる
コンクリートとコンクリートの間で
巻き起こる突風を浴び
どこかからながれる
なんらかの原因で流れ込む黒いガスを
僕は吸い込み体内にとじこめる
隣の車からながれる
馬鹿でかいBGMにいやけはさして
赤信号を無視して走り出す
闇があっての光
光があっての闇
カタカタと毎日たたかれるキーボード
そしてそのディスク画面の中では
人間には不可能な計算をコンマの単位でこなしていく
つまらないの一言だけがこの世界にはぴったりだ
くだらない生きるのに拘束があり
その見えない檻の中で僕らは死ぬまでぬけ出せない
自由とはなんだ?いつも頭の中を
よぎる問いかけにいつも僕は返事ができなかった
最悪の景色のなかで人はどう進化し
どう優しさをもとめるのだろうか。
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