にくめと論〜嘘ばかりのフーガ〜/キリギリ
 
ある。
全身を砂糖まみれにして「舐めるな」と言っても蟻には通じないのである。
文学なんてプピーである。目に見えないものを捕らえ続ける難しさ。
たとえ自らの信条に従い性という根源普遍的なモチーフを突き詰め引き倒し
絡まりほぐし隙き間から見える一筋の光それが新たなる地平を切り開く道標または
本来的な人間の在り方を示していようとも貴女の口から発せられる「セックス」は
貴女のセックスであり貴女の裸体なのであるそもそも貴女はどうやっても人類を
代表することは出来ないのであり結局は公から個へ個へと狭められる枠組みは最終的に
貴女のボディラインと重なるのである。心ではなく。

■奇異として(
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