そのまんまのことば/白井明大
詩が、思いから生まれること、その思いがことばとしてあるところに、詩というものがあることをもう一度考えたい。
思いとは、広い意味での、人の内面と捉えておきたい。偶然、手にちからがこもった、というような、意識とも無意識ともいえないようなものさえも、そこに入れておきたい。もちろん、気持ちや感情、心の傾きといったものも、思いとして。
それらのなかで、じぶんはどこを見ているだろう。
いま見ておきたい、いちばんのところあたりは、気持ちや感情(それってどう違うんだろう?)、心の傾きといったもの。それに対応する詩は、つまり抒情詩というもの。
ただ、あの俳句、
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