条件感謝/エルメス
我々に与えられた条件は、必ず不平等である。
家庭環境、性格、長所、特技、その他、人間の状況・特徴全て。
それがつまり、個性と一般に呼ばれているものなのだが。
その条件に対して不満を覚えることは、誰しもある。
……もし覚えたことがないのならば、自分は相当なナルシストなのだ、と自覚したほうがよろしい。
その不満に甘んじて、他人に対して羨望の眼差しを送るだけで、何もしない人間は大多数だ。
自らも、羨望の眼差しを受ける対象だということを、きっと忘れているのだろう。
与えられた条件は、どれだけ嘆いたって変わらない。
どんな風に振舞っても自分は自分だし、
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