時速100キロ/
しべ
雨音ちりちり
夜風に揺れて
不思議な傷を
道にバラまく
白線縫われた東関道を
削りながら
鳴きながら
明日も同じ帰り道
水泡が曲がれば
いいんだろうが
バスがかわりに
愚直に走る
人の器ほどのハコは
いつもいつも心地よい
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