解答用紙/零椅
 


たくさんの間違えをした


消しゴムはないから
二重線で消して
新しい答えを脇に書く

ちょっと自信がないんだ
言い訳をしながら


そしてまた不安になる

二重線で消した答えをじっと見つめて
消さなければよかったと愚痴をこぼし
何度も何度も反芻する


安心することはない

それでも書き直すことができる



前の答えを恥ずかしがりながら
必死で今の答えを探す

間違ったら書き直せばいい


だからとりあえず、書いてみようか
戻る   Point(3)