Rem/梨玖
君は生まれ
死を目前とし
僕に願った
この手に触れて
この手に触れて
生きていたいと
死にたくないと
この腕を伸ばし
その腕を掴み
行くな、と言えず
死ぬな、と言えず
何も変わらない世界を恨むけど
只、君は諦め、何も言えず
揺れる空気に歯を軋ませ
消え行くであろうその姿を見つめ
如何して否定はしなかったの
如何してひとりで死んでいくの
だってきみはいきているでしょう
最後に、と君は言う
蒼い目がそれを語る
どうか僕らの共愛を
この命に代わり
この命に代わり
永遠と謳うと
約束を誓うと
戻る 編 削 Point(0)