『そのやさしさへ』/あおい満月
あたたかな
春のひかりの
ミルク色の微笑みが
わたしの瞼におちる刻
わたしはめざめ
あなたの手をとる
ことばをともに
込めあって
わたしが風なら
あなたは木漏れ日
秋が冬へ
年を重ねても
あなたのひかりは
かわらない
ならばわたしは
あなたを包もう
あなたのこころを
あなたのことばを
あなたを守ろう
限られた
時間のなかでも
あなたが
好きだから
その微笑が
好きだから
ことばだけでは
伝えきれない
想いの痛みが
眩しく愛しい
秋の日々
明日もきっと
こころの空に
虹がかかる
あなたがいるから
※第三詩集・『絆』より
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