ヤドカリン/K.SATO
 
海の中を泳いでいくと
別に何があるというわけでもなく
乗り物の魚を空に見たりして集まられてきた
じろじろとしたものを細かく魚へ観察させられたりしていたー

タコのタコであるということもなく
陸に上がったギターで
タコのタコであるということはあるのだー、と
僕は、浜にたたずんでいる。
群れへ弾いていったけれど しかし僕はタコにとっての楽しみとなった。
それこそが、タコなのだ
弾かれて君の「石」に集まってきた 
そしてぞろぞろぞろ。
ヤドカリの彼方へ地上を楽しんでくれてはいないと!
ぞろぞろぞろと
海が僕を海に(超高速で)飛ばしていく

車にすり抜けられた高架へーー
高速(ヤドカリの)が空を飛んでいくみたいだ
集まってきたヤドカリたちが密集した
ヤドカリから生えていない翼をどんどんときっと
きっとー
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