吐息は天にのぼる/こめ
 
キラキラと雪の結晶が落ちていく

寒いこの季節に僕は人恋しく

あなたに会いたいけど

どうしても届かない位置にいるあなた

僕の心に刻まれた深い深い傷は

今も癒えぬまま

あの頃の楽しい思い出を閉じこめる

吐く息は白くゆっくりと白い

吐息は天に上っていく

この君の居ない世界で過ごす

冷たい季節は体に応えるよ

忘れずにいてくれませんか愛しい人

聞こえますかこの雪つもる深夜の公園で

あなただけに聞かせたかった歌を歌う声は

あなたと巡りあった世界は

何も知らず回っていく

たくさんの日が過ぎる

僕は伝えたいから探す

あなたが笑って待ってくれる

寒いきれいなダイアモンドダストが降り注ぐ

誰もいない街灯のところへ

日が昇る

そろそろこの街からでないとな

さよならとともに

一人で作った雪だるまは

静かに物語を語る

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