連続電子情報網依存症患者自然発火炸裂事件/北街かな
 
発火したディスプレイに吸い込まれて
ネットワークの窓にべっとり顔を貼り付けたまま
君は死んでしまったよ

指先に桃色の肉が覗け骨の音がカチカチ鳴るまで
キーボードを叩き続けて
疲れた目玉を膝に落としながら、まるで泣いていたように
君は機能を停止したんだよ

君のアクセスしていた銀色金属たちの打算的未来は
てらてらと来世紀を照り返して高く、高くあった
そこでは皆、うすら笑いに目配せをしながら
情報をはやくよりはやく流して手早く混ぜていた
繋がっているような、断絶しているような
始まり間も無いような、とっくに終わっているような
夢想と理想と闘争と達観とがどんどん、
びゅ
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