霞/柊 恵
ことが嬉しくてたまらなかった。
…次の日からのこと憶えていない。
ずっと寝たままで…起きたら一週間たってたらしい。
たかちゃん、怒ってるだろな…でも、一緒に遊びたい。
謝ったら許してくれるよね…そう思いながら、たかちゃんち行った。
たかちゃんの家は、
しん…と静まりかえっていた。
なんだか、暗くてひんやりする。
「た〜かちゃ〜ん」
大きな声で呼んでみた。
…返事が無い。
「た〜か〜ちゃ〜ん」
何度も呼んだ。
部屋の真ん中に大きな新しい黒いタンスがある。
タンスの扉が開いていて、中は金ピカ。
いろいろなものが飾ってある。
部
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