風になった友からの伝言 /服部 剛
 
今月の「ぽえとりー劇場」のオープニングでは、 
一年前に世を去った詩友の快晴君に 
生前Ben’sCafeで会った時にもらった 
ホチキスで束ねた詩集から二篇の詩を朗読しました。 

昨年の春、彼の自宅にお線香をあげにゆく電車の中で 
「こぼれ落ちるもの」と題した詩群を読みながら 
( 来年彼を追悼する時はこの詩を読もう・・・ ) 
と決めていたのが「風」という詩でした。 


  時々、風に向かって 
  この心をばら撒きたくなる 
  風に僕を知って欲しくて 
  誰かに僕を見つけて欲しくて 

  またも風が吹いてきた 
  それは 
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