恋/まりも
 
ら、私はぼろぼろ泣いていた。
泣くほど好きだったのか。そんなに好きだったのか。
自分の気持ちをこんなに押し殺していたなんてそれまで気付かなかった。


ちゃんと想いを伝えて、好きだって言ってみる。
重いと振られても、それはどうでもいいんだ。
自分に正直になって、気持ちを伝える。それが大事なんだって。

これはとっても怖いことだ。考えるだけで涙が溢れる。
今まで逃げていた自分と向き合うなんて、怖い。


15歳年上の男のひとは私のことをどう思ってるのかわからない。
私も自分の気持ちが「恋」なのか「あこがれ」なのか、わからない。
それでも、今も気持ちを伝えたい。あの人に。大切なことはそれなんだ。
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