何回目かの夜に/奥津 強
 
より深い夜に 私がいた事を 神も目の見えぬ日に
浅い酩酊のために 貴方は 怒りを おいてしまい
母の 恋に 私は 泣きました

その夜は ひどく 永遠に包装され
空は ありません
犬がいても めくらです
他には 人が鳴いていました
私ではありません

そこで 若き母と父は 恋に落ちました
しかし あなたは そこで 神を おいてきました
知らない 明かりがあって
私も その場で寝るのですが
明けそうにもない

友であるならば
私は 前の生が 祝福されている事に 気づくはず
ついぞ 何回もない 生か

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