革命前夜/手乗川文鳥
振り分けていって全員が統合しちゃえばいいのにと思ってすぐ止めたの、それってつまり私じゃん!って。結局私は私を捜しているのかなあ。
「ねえ、今鳥が鳴いてる。」
やがて陽が落ちて
窓辺には月の灯
向かいの雑木林が風で唸る
「病院…。病院なんか行かなきゃ良かったのかもしれな
「ねえ今外を通った子供の会話聴いた?きっと将来私なんかより素敵な詩人になる。だけど大概の子供はそれに気づかないままなんじゃないかなあ。
「エアコンの温度上げていい?ここは少し寒いね。私の部屋より寒いのかもしれないね。
「私が花になったら名前は退屈ってつけてね。花
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