昼/
あおば
79/08/25
天才的なるもの
静かな海
打ち寄せるさざ波は
静寂を破り
感覚を
無限の時間の裡に内蔵する
そして
生命は鼓動して
涼しい息を吸い
まぶしい日向を眺めている
やすらぎ
昼の情景は凛として
強烈な光に
大気はおのれを見失い
落下する光の断片が
道のあちこちに跳びはねて
歩く人々の足を濡らす
過去作 初出「MEW」vol.138
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