研究「緑川びの」/生田 稔
ほうが少し軽い感じがする。リズムがあり暗い主題を明るく見せる手法がある。女性の特性が随所に見られる。女らしくまとめてある。
うらべだらけの
ぬくもりに抱かれ
絶望と言う名の
朝がはじまる
私の家内などもこんなところがある、絶望と言っていいほどの朝、ひよっとするとそうなのに、今朝も元気に勤めに行った。私も彼女もあるのはうわべだけのぬくもりである。妻のぬくもり、それにほだされて、今日も私は詩の仕事をしている。どうなるのか分からないこの仕事を。
次の詩に移ろう。
ホームレス
緑川 ぴの
何故かホームレスは街に棲む
しょざいなげに地下道に
初夏の花咲く公園に彼らは居る
両
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