フラグについての考察の考察 ?鑑賞について/パンの愛人
せず無事に恋人と結婚したとして、それもまたなんらかの「フラグが立っていた」とあとから説明することも可能になってしまう。
この疑問は「3.ノンフィクションにおけるフラグ」にも通ずるもので、唄子さんは「考えてみれば、大人よりも、子供が殺される事件の方が大きく扱われるのは、『子供である』ということそれ自体がフラグのようなものだからであろう」というが、考えてみれば、これほどおかしな話はない。なぜかといえば、「子供である」ことが「特定の出来事(この場合は殺人)を起こすために満たすべき条件」であるならば、とっくに人類は滅亡しているはずだからである。
したがって、私の考えでは、唄子さんのいう「フラグ」と
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