タイトル/かのこ
 



冬風浴びて、錆付いた公園のすべりだい
てっぺん見上げたら
薄っぺらい陽の光がやさしくて
その冷たさは一体何度だっただろう

思い出そうとしている
ブランコの軋むリズム
思い出そうとしている
全世界のノイズを数え

手ごろな強度の木の枝を見つけて
境界線を引っぱって描いた
ザラザラした味の凡庸
地続きになってる右脳まで
?こっからここまで俺の領地”って

こんなにもまともな振りして歩くが
社会の枠は俺をはみ出し者にする
俺は規格外の道ばっかり進む
生きてるだけで精一杯、なんで?

ぬるいコーヒーには
やさしい色をたくさん織り交ぜて
座り込んだ
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