炉部屋/
アングラ少女
両の扉のまえで
一足飛びに駆け抜けていく
と
不断に
色彩の加減を
線分の渦の飛翔を
貧しく成っている枯木の枝から
と
転回の焔より微かな襞で
過敏な肩のゆれを
血腥い吐息を
皸した繊細な五指の這う
曇天の
それから
と
皆
怖れていること
重複し
精神は嗅ぎつけられない(分岐し
消すもの
鳴りやまない
掘削のおと
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