人類史上最高に幸せな安い女/夢乃 綴喜
 
人類史上最高に幸せな安い女



寂しい夜も
窓を開ければ
同じ月が見える
あなたの瞳に映る


同じ空の下で
同じ空気をすって
同じ時間に
同じ月を眺める

月が手の中に収まる様に
あなたへの想いも
あの月くらい
小さければいいのに
同じくらい遠く離れているのに
私の大きな心は
あなたで一杯
あの大きな月よりも
想いは大きくて
あの小さな月よりも
ちっぽけな私
だけど
メールで一文
月が綺麗だよ・・・・って
それで
私は
人類史上最高に幸せな
安い女



綴喜
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