ごらん、ゆうぐれる/みい
ひきずっていると言っても
ズボンの裾をひきずる程度の
さしてなんでもないことですが
だいじで、こわれないように
こわさないようにするから
なんにしろ しみてしまうのです
だいじで
ごらん、ゆうぐれる
あなたのふとしたまんなか、官能の固体
割れた爪のあいだからもれたひどい口癖
あいしているが入る隙間もないとうめい
だきあって、ぎょうしゅく、して、し、
ぬ、しぬほど、しぬほ、ど、のいちたす
いち、は、やっぱり、に、であるという
こと、しょうめいして、
しまった
の
だけど
測られる、たった何グラムか、わたしたちのたましい
わたしのからだもちゃんと固体、なのかしら
わたしの固体、見えない半焼の
うぶごえ
裾を
ひきずる程度の
ごらん、ゆうぐれ
る、
かみさま
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