歳ととることについて考えさせてくれる詩集 壷坂輝代『探り箸』/イダヅカマコト
 
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I章の嫌い箸は箸の使い方を習ったときの記憶と、いま生きる彼女をつなげる作品です。

前にも取り上げた『落とし箸』は何度見てもすばらしい詩です。
手元から箸を落とす母親をいたわる言葉をかけながら、

わたしの人生の箸使いは
あなたから受け継いだもの
母と娘の
絆を今こそ食してください
あなたが育んでくれた
私の五味で
寂しさを充たしてください


という感謝の気持ちを読むと、私は自分のない記憶を探して涙が出ます。

『落とし箸』の全文は拙ブログの{注『something 8』の紹介=http://literturehardco
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