みんなてき/
 
みんなてき


そう思っていた時期があった

へらへらと笑っている

鏡に映る自分さえも



みんなてき



解りあえることなんてない

あなたとは違う


口にも出さずに怯えてた



みんなてき



傷つけられるくらいなら

傷つけてしまうくらいなら


いっそ消えてなくなりたいと




みんな、てき?



でも母さん

最近わからなくなったんだ


なんだかちぎれるようなくすぐったさ



みんな、てき?



ひとはこんなにも

柔らかい
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