みんなてき/
依
みんなてき
そう思っていた時期があった
へらへらと笑っている
鏡に映る自分さえも
みんなてき
解りあえることなんてない
あなたとは違う
口にも出さずに怯えてた
みんなてき
傷つけられるくらいなら
傷つけてしまうくらいなら
いっそ消えてなくなりたいと
みんな、てき?
でも母さん
最近わからなくなったんだ
なんだかちぎれるようなくすぐったさ
みんな、てき?
ひとはこんなにも
柔らかい
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(3)