手紙/
依
まった
僕の影に隠れてしまった
そんな場所からも
「信じる」という歌は聴こえてくる
そう、君も歌っている
形なんて最初からなかったんだから、
ただそこに漂う「僕」を
そっと掬ってみればいい
優しいものを望んでいるのなら
僕はいつでも応えるよ
見上げた朝焼けの空に
頬に吹く風に
揺れる草花の匂いに
振り返る人の温かさに
広がる海の懐かしさに
君が感じるこの世界の全てに
“大好きだよ”って書き添えるからね
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