四畳半/K.SATO
 
花ひとついないのならばと僕を見る北風の誰に夢は吹く

現実を思いつめながらモツ煮込み指で子らの滑る箸つまむ

俺に財布以外の言う世の中はわけわからぬとわからぬ子ら

しもやけにわかること庭に重ねながら生きていく灯る小さな草花に
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