お米の国の人のすがたとはなし 〜写真展「田園ドリーム」ノート〜/白井明大
)石津さんは「田は一枚一枚違う」と言った。センチメンタルな言葉に聞こえてしまうかもしれないが、軟らかな土、粘りのある土、サラサラの土、硬い土。いろんな田んぼがあった。これまでの農法や人の入り方で、土の性質はそれぞれ違う。(後略)」
その石津さんのインタビューから以下抜粋してみる。
「大規模の慣行農業では仕事をしているのか米を作っているのかわからんと言う人がいる。まあ、サラリーマン的な米作りですね。農薬担当、肥料担当など分業化している。それが合理化なんですよね。」
(中略)
僕、米作りは文化だと思うんですよ。オーストラリアやアメリカは米価が下がれば、すぐやめますよ。彼らの米作りは文化
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